今回は自身の不妊治療の話をしたいと思います。
私には現在5歳と3歳の娘がいます。
二人とも体外受精にて授かった子です。
前回お話した手術を経て、不妊治療を始めました。
最初はタイミング法から始めましたがうまくいかず、当時通院していたクリニックからも不妊治療専門の病院を勧められ転院しました。
そこでは、まず一連の検査をし(夫も)、見合った治療法へとステップアップしていく流れでした。前医でタイミング法を3、4回していたこともあり、次は人工授精かと思いきや、体外受精を提案されました。
私が多膿疱性卵巣症候群で排卵周期がよめないこと、すでにタイミング法で数回うまくいかなかったこと、年齢を考えると人工授精をする時間はもったいないということだったのだと思います。
幸運にも夫には問題がありませんでした。
まずは採卵に向けての治療になりました。多嚢胞性卵巣とチョコレート嚢胞がダブルで障害となっていたので、採卵後に手術→凍結胚移植という流れで進めることになりました。
採卵当日は麻酔により覚えていませんが、覚醒が中々出来ず夫に連絡がいきました。
目が覚めてトイレに促されましたが、ふらふらしてトイレで座り込んでしまったのを覚えています。また、排卵のために卵巣を刺激していたこともあり、お腹はパンパンで痛みもありました。ちょうど週末にかけての採卵だったので、家で休養することが出来たのは本当にラッキーだったと思います。仕事をしながらの不妊治療はやはり大変だと思います。
無事に採卵された卵ちゃん達は、培養してもらい凍結することが出来ました。その間に前回お話した手術に至ります。手術も無事に終わり、いよいよ移植に向けての治療です。
ふかふかの内膜作りのためにお腹にテープを貼り、膣錠を挿入する日々です。報われるか分からない努力をするのは辛いですが、必ず着床すると信じて取り組んだ記憶があります。アーモンドミルクが良いとかパイナップルは良いとか、嘘か誠か良いと言われてるようなものは全て試しました。
いよいよ移植当日。ひとつだけ凍結胚移植をしました。判定までが本当に長いこと。なんでもない一週間とは比べ物にならないほどです。初めての事もあり慎重に生活していました。仕事をしていてもやっぱり頭の片隅からは離れないし、帰宅後も気になってネットで情報検索の連続でした。
そして、最初の判定日。着床しているという数値でした。えっ、ほんと?私、妊娠出来たの?!という驚きと喜びいっぱいで帰宅しました。まさか妊娠継続が難しいと思い知る余地もなく…
次の診察で、「残念ですが…」の報告。一瞬何言ってるのかすぐに理解することが出来ませんでした。いわゆる化学流産というもので、自然妊娠なら気付かないケースがほとんどのようです。それでも流産という言葉が心をえぐりました。涙を堪えて帰宅し、夫に報告したら我慢してきたものが一気に溢れ出ました。
ダメだったらまた次とすぐに切り替えるのには時間が必要でした。それでも前に進まなくてはいけない辛さはありましたが、諦めるわけにはいかないという想いで次のサイクルに取り組みました。双子でもという想いで次は2個移植することに夫と決めました。
結果は1つは着床しているという数値でした。前回の経験もあり、まだまだ安心は出来ない気持ちで毎日を過ごしました。
次の診察では、数値が増えていました。2つ戻しましたが、着床したのは1つでした。不思議なもので1つ1つの受精卵に愛着というか想いが発生してしまい、もう1人は何処にいってしまったのだろうとモヤモヤが残ったのを覚えています。
妊娠継続のためにお腹のテープと膣錠はしばらく続け、無事に不妊治療クリニックを卒業することが出来ました。
2人目の治療については、また別の機会に。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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